2019/03/07

ヤスくんのライヴを観てきた

2013年にキリンジから脱退した堀込泰行氏が
去年の11月にキリンジと対バンする上に一夜限りの再結成という
ファンにとっては夢のようなイベントが行われたのだが
脱退した当時、言いようのない喪失感に見舞われた私は
あんだけ大騒ぎして辞めておきながら
一体どのツラ下げて再結成だのと抜かしてんだ??
と、とても冷めた気持ちになっていた。
ちょうどその頃、私はQUEENにどっぷりはまっており
それどころではなかったというのもある(笑) 。
長らく好きだったはずなのに
いつしか心が離れてしまったのだね。悲しいけれど。

もうキリンジなんて!と邪険にしていたのだが
この先そうそうライヴを見に行ける状況ではなくなり
見納めのつもりでヤスくんのライヴへと足を運んだ。

結論として…とても長く感じた。
最初にビール(じゃなくて淡麗)をがぶ飲みしたので
急激に酔いが回ったってのもあるけど
スタンディングで2時間半はキツイ。
2年前に見た時よりは少しは前向きになっている
(または腹をくくっている)ようにも思えた。
キリンジ時代の曲はあまり演奏せず、ソロの曲中心。
後半ではヴォーカルの精度が気になってしまい
ゴメン、何しろ11月からずっとQUEENしか聴いてないから
比べるのもアレなんだけど、どうもね。

私が好きなのは「ブルーバード」「グレイハウンド・マン」
「ホライゾン! ホライゾン!」「荊にくちづけを」などのさすらいの歌。
「ジョナサン」の“窒息するならキッスだ”の歌詞に勇気づけられて
当時勤めていた職場を辞めた。
そのさすらいソングは演奏されなかった。
さすらうことをやめてしまったのか、諦めたのか、分からないけれど
私は今でも“窒息するならキッスだ”と思っているよ。

大好きな「燃え殻」では涙が出た。
「熟れすぎた赤い陽が落ちる」の歌詞で
この数年、旅先の車窓で大きな夕陽を見るたび
iPhoneでこの曲をかけていたのを思い出す。
旅のお供はいつもキリンジの曲だったから
本当に私の生活の一部だったんだよ。

センチメンタルな私の気持ちを葬り
渋谷のクアトロを後にした。
さようなら、また会う日まで。

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