ブラジル映画祭で「エリス・レジーナ~ブラジル史上最高の歌手~」を観てきた。
ブラジルの美空ひばりともいえる、ブラジルを代表する国民的歌手エリス・レジーナ没後30年を記念して作られたもので、もともとは1973年に放映されたテレビ番組を映画化したもの。当時エリスは28歳。
モノクロの映像で綴られるのは、エリスの歌とモノローグ。非常にシンプルな内容だが、長回しで撮っている収録現場に一緒にいるような気持ちになれる。
引きの映像はなく、ほとんどがエリスのアップ。ベリーショートのキュートな笑顔がほんっとカワイイんだなあ。
モノローグでは今では大御所となったブラジルのミュージシャンたちとの出会いが語られている。
楽しい話ばかりではなく、不仲になったミュージシャンのことや、自分の奔放な発言で誤解を与えてしまったことなど、ネガティヴな内容のモノローグもあり、若くして名声を得た代償として人間関係で悩んでいることが伺えた。
こんな風に裏表なく正直に話してしまう性格の一方、とても繊細で傷つきやすい人なのだと感じた。
晩年はアルコールとコカインに溺れ、オーバードーズで亡くなったエリス。
満面の笑顔で歌うこのキュートな女性から、そんな最期などとても想像がつかない。
せつないね。
笑顔で歌うといえば!
最近再認識中のキンクス。 私が興味を持った頃にはCDが発売されておらず、ましてやインターネットなどなく、その魅力を知るには情報があまりにも少なかったのだが、便利な時代のおかげで彼らの歌詞の意味を知ることができ、さらに動くキンクスを拝むことができた。
白いジャケットが兄のレイ・デイヴィス、黄色いシャツが弟のデイヴ・デイヴィス。
この二人がニコニコしながら歌ってるのがたまらなくキュンとする。
もともと口角が上がり気味なので笑うと特に強調される。
この時代にこんなに笑顔で歌うロックバンドって他にいないはず。っていうか今の時代にもいない。
しかも歌ってるのがオカマちゃんの歌だし(笑)。
カワイイなあ。笑顔っていいな。
0 件のコメント:
コメントを投稿