芸術を愛する一族に生まれた。
曾祖父は詩人、父は小説家、母は詩や絵をかき
私たち3きょうだいは音楽が好きだった。
私と弟は同じ音楽が好きで
よく一緒にライヴハウスに出かけていた。
バンドのアンケートに書く名字が同じなので
夫婦と思われていたという笑い話もある。
ライヴの帰りに、あの曲はどうだとか
このバンドはどうだったとか話すのが常だった。
そのうちオネツだったバンドのお手伝いをするようになり
ファンクラブの会報にアルバムレビューや
ライヴレポを書くようになったおかげで
常に評論する見方で音楽を捉えるくせがついてしまった。
マニアックなバンドだったので
「どうよ?」と聞かれて答えられないと
「ツメが甘い!」と怒られたことも
私のマニアック街道に拍車をかけた。
芸術は評論なくして語れない。
あれ聴きました、これ観ました、
それで終わりってあり得ない。
でも世の中の人のたいていは
「聴いた」のではなく「聞いた」
「観た」のではなく「見た」なのだ。
評論なんて求めていないのだ。
芸術と評論を愛する一族は
エキセントリックでマニアック。
血気盛んでかなりしつこい。
だから苦労するのよホント。
(ご先祖様!どこから我が一族はこうなったのですか??)
それに乗ってこれない相手はこっちから願い下げだぜ。
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