CMで使われている曲は、はっぴいえんどの『風をあつめて』。細野晴臣さんの若き日の佳曲で、心地の良いゆったりとしたメロディーが、この「あじわい」の世界観にぴったりだったため起用されたそうです。
私、この曲にめっぽう弱いんです。懐かしいような、愛おしいような、それでいて胸苦しく、狂おしいような…。
しばらく前に、全く同じ思いを味わったことがあります。
テレビから思いもかけずこの曲が流れて来てハッとしました。それはソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション』のCM。映画の挿入歌として使われていたのです。
うわあ、ヤラレた…。
ソフィア・コッポラはいつも私の心の隙間を突いてくる。ズルイぞ。
この映画はストーリーを聞いただけで泣きそうになったのでまだ見てません。そろそろ解禁オッケイかな。
多分、恋なのです。この曲に恋してるのです。
だから、懐かしく、愛おしく、胸苦しく、狂おしいんです。
私がこの曲を初めて聴いたのは、リアルタイムでYMOが好きだった頃。大好きな細野さんの昔のバンドということで興味を持ちましたが、今や本家YMOよりも聞き込んでいるぐらい好きになりました。YMOの中で誰派かと聞かれたら多分細野派だったので、多分細野さんに恋してたんだと思います。多分、というのは当時熱にうかれていたことはよく覚えていないから(笑)。
私が細野さんのことを好きになるずっと前から細野さんは音楽活動をしていて素敵な曲をたくさん作っていた。それを全く知らないで生きてきた自分への歯がゆさ、私が知らない細野さんを知っている人がいるジェラシー、そんなものが渾然一体となって、私をせつな苦しくさせるのかもしれません。
風街ろまん はっぴいえんど 1. 抱きしめたい 2. 空いろのくれよん 3. 風をあつめて 4. 暗闇坂むささび変化 5. はいからはくち 6. はいから・びゅーちふる 7. 夏なんです 8. 花いちもんめ 9. あしたてんきになあれ 10. 颱風 11. 春らんまん 12. 愛餓を Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2 件のコメント:
YMO現役時代は教授命だったのですが、大人になってから聴き返すと、細野さんの作品が断然かっこいいと思うようになりました。奥が深いんですよね。
『ロスト・イン・トランスレーション』、私も映画を観ていてこの曲がかかるのを怖れていたのですが、泣くような場面じゃなかったので安心(?)しました。甘酸っぱくて切ないので、是非観て下さい♪
教授と細野さんの違いって、秀才と天才の違いというか、多分それは教授もうらやむ才能だったのだなあ、だから憎らしかったのかも…ナンテ思います。
はっぴいえんどの細野さんの曲、何がいいかってイントロがどれも鳥肌立つぐらいカッコイイんっすよ!あとやっぱり、あの麗しい低音ですね。
『ロスト・イン・トランスレーション』はそろそろ見てみようと思います。ついでに『マリーアントワネット』も(笑)。
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