2009/05/03

ユニコーン ツアー2009蘇る勤労@さいたまスーパーアリーナ

バンドブーム全盛期の頃。とあるバンドのスタッフをしていた私は、ライバルバンドが好きだなどとは口が裂けても言えず、ユニコーンへの熱い思いを心の奥底に仕舞い込んでいた。そして16年間温めてきた思いをついにぶつける日が来たのだ!7回のプレオーダーに外れてやっと手にしたチケットを握りしめて!!

5月2日。GW谷間の職場は仕事もなく「開店休業」。お?これってユニコーンにかかってない?
会社を半休で上がり、乗換駅の池袋でジェラートを食べた。「シングルのコーン」にしたが、お?これってまさにユニコーンじゃん?などと何もかもユニコーンにこじつけてしまうほど頭の中はユニコーンでいっぱい。
気がはやり過ぎて早く会場に着いてしまったが、そこには当日券に並ぶ人や開場を待つユニコーン・キッズたちで溢れ返っていた。JTBの観覧ツアーに申し込んでいた人たちはオリジナルデザインのチケットだったのがうらやましかった。
会場がでか過ぎるので辿り着くまで時間がかかり、トイレも長蛇の列。明らかに設計ミスだね、この建物。
席はステージに向かって左側の400レベル。レベルって何よ、4階でいいじゃないのよ。そして急きょ増席された「さいた真横シート」の人たち、ホントに真横だ(笑)。
ステージの上には電光掲示板があり、観客たちから寄せられたメールが次々流れている。くそう、ケータイ忘れて来ちまったのが返す返すも悔やまれる。
「パパとママは楽しんでくるから留守番よろしくね」という内容のものもいくつかあり、時の流れをしみじみと感じた。「さいた真横シートが真横すぎて不安になってきた」というにのウケた(笑)。

客電が暗くなり、始まったのは「CHAMBRE」の1曲目「ひまわり」。うおー!!始まったーーー!!ステージの幕がバっと落ち、初めて見る生ユニコーンの姿に「キャア〜〜〜〜!!」。でも、ちっこくて全然見えない(笑)。
続いてアルバムと同じく2曲目は「スカイハイ」。あ〜、スガスガシー曲だよなあ。今、一番好きなアルバムだから嬉しさもひとしお。
遠すぎて姿が認識できないでいたけど、3曲目でやっと巨大モニターに姿が映し出されたと思ったら、全員お揃いの青いサンバイザーにサングラス、ポロシャツ、青いパンツ、白いベルト…って、ま、まさか石川遼!? うわ、ビミョー(笑)。(画像はこちら
石川遼くんが着るとかっこいいけど、ユニコーン様たちが着るとただのオッサンのゴルフ姿、あるいは国体の審判団にしか見えなかった。民生くんのMCによると「さいたまといえばヨネックス」ということで石川遼になったらしいけど、その連想、誰も思いつかないと思う(笑)。

続いてのEBIコーナーでは民生くんがベースを、川西くんコーナーではドラムを叩いて八面六臂の大活躍。テッシーの「オッサンマーチ」も聴けて大満足♪(そして全然マーチじゃないし!)
「PTA 〜光のネットワーク〜」では途中EBIと川西くんがラッパーに扮してラップで歌う場面があり、時勢の流行を無理矢理取り入れているのかと思いきや、今の音楽業界をおちょくっているようにも見えた。この曲自体、当時の音楽界を席巻していたTMネットワークのパロディ(notリスペクト)なので、実はとても過激な曲なのだ。今やTMはすっかりアレだしねえ。世の中って不思議だねえ。
にしてもこの曲を生で聴ける日が来るなんて(しかも一緒に大合唱できるなんて)思わなかったなあ。

新譜から「WAO!」「BLACKTIGER」と続き、来ました、爆音で聴く日を待ち望んでいた「R&R IS NO DEAD」!!かっこいいいいい〜〜〜〜!!!花道に仕掛けてあったトーチから炎が吹き上がり、サイケデリックなBGVとともに楽器がぐいんぐいんうねって男度全開!!「R&R IS NO DEAD」なんてこんなクサいタイトルをつけるのはケツの青い若造には出来ねえっつうの。
でも、どんなにかっこ良くても、姿は石川遼(笑)。
「大迷惑」の速いドラムを現役で叩ける川西くんに感動。でも、石川遼(笑)。
川西くん、サンバイザーが下がってきて叩きにくそうだった。顔もよく見えないし、なんでこの衣装にしちゃったんだろうと思ってたら、本人たちも「あんな(失敗の)格好もしたよな、と思い出に残る」衣装になったようだった。

アンコールでは革ジャンにカーリーヘア、黒パンツにブーツ姿の“往年の”テッシーが登場!続いて…あれれ?また革ジャンにカーリーヘア? その次も革ジャンにカーリーヘア??? 全員テッシー!!! 
「ここでメンバーを紹介します。リードギター・手島いさむ、サイドギター・手島いさむ、ベース・手島いさむ、ドラムス・手島いさむ、そして私・手島いさむ!」
という阿部BのMCにウケまくり、傾斜の激しい400レベルから転げ落ちそうになるぐらい笑ってしまった。オーディエンスとコール&レスポンスが始まったが、
「人生は上々だ!ニンジンは?」
「・・・」
答えは「棒状だ」だったんだけど、さいたまスーパーアリーナの上空には「???」の文字が飛び交っていた。わかんねーって(笑)。これにはバックのメンバーたちも苦笑。このグダグダ感がたまらない。
このコスプレにしたのは、所属事務所の住所と電話番号をデスメタルで歌い上げたという、ツワモノどもに愛されたかの名曲「CSA」がやりたかったから。でもCSAはもうなくなってしまったので、新しい事務所SMAに替えて歌った。いや〜、この曲が生で聴ける日が来るなんて思わなかったなあ(再)。

「やってみて分かったけど、テッシーは暑い!」
って、そりゃそうだろう。この衣装をやめたから太ったとまで言われていたテッシー。でも、ちょっとうれしそう。
最後は大好きな「すばらしい日々」でシメ。あ〜、待たされたけど待たされた分楽しみが16年分一気に満たされたんだもの、ほんとにほんとにすばらしい日々だったよ!

楽しすぎて踊りまくり、演奏をちゃんと聴けなかったのがやや心残り。だって、みんなホントに巧いんだもん。バンドだとギタリストとしての民生くんの演奏も楽しめるし。
16年間別々に活動していても「ユニコーン」という母体が彼らをしっかり団結させてくれる。そして、私たちも年齢・性別・経験問わずにひとつの空間で楽しむことができる。音楽ってほんとにステキだ!
この21世紀に楽器を弾きながら揃ってボックス・ステップを踏めるバンドなんてそうそういない。これからも私たちを楽しませて、そしておなかにズシンと響くロックを聴かせてください!できれば石川遼じゃないほうがうれしい(笑)。

<2009年5月2日 セットリスト>
01. ひまわり
02. スカイハイ
03. おかしな二人
04. ボルボレロ
05. ペケペケ
06. 素浪人ファーストアウト
07. オッサンマーチ
08. キミトデカケタ
09. ロック幸せ
10. AUTUMN LEAVES
11. デーゲーム
12. 最後の日
13. PTA 〜光のネットワーク〜
14. WAO!
15. BLACKTIGER
16. R&R IS NO DEAD
17. サラウンド
18. 大迷惑
19. ヒゲとボイン
20. 車も電話もないけれど
21. HELLO
*アンコール1
22. 人生は上々だ 〜 CSA改めSMA 〜 人生は上々だ
*アンコール2
23. すばらしい日々

ちなみに5月3日は
03. おかしな二人→スターな男
05. ペケペケ→働く男
06. 素浪人ファーストアウト→水の戯れ〜ランチャのテーマ〜
11. デーゲーム→自転車泥棒
12. 最後の日→ザギンデビュー
22. CSA→忍者ロック
23. すばらしい日々→開店休業
に替わったみたい。「自転車泥棒」めっちゃ聞きたかった!そしてラストに「開店休業」って!!こういう、人を食ったところが大好きだ!!!

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2 件のコメント:

achiko さんのコメント...

レポート、とても楽しく読みました。
ぷるさんの興奮ぶりがしっかり伝わってきました〜♪
石川遼くん風のメンバーの写真には笑いました ^^

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

16年分の思いのたけを全部ぶつけて燃え尽きました。3時間立ちっぱなしでも苦にならない、こんなに楽しいライヴはホントに久しぶりです。
楽曲や演奏がしっかりしているのでそのままで十分格好いいのに、小さな所でコネタを仕込んでオチャラけちゃうところがキュート。
本人たちが一番楽しんでるのが見て取れて、あ〜、バンドっていいなあと思いました。

石川遼ルックは、ある意味伝説を残したと思います(笑)。

rakuten