パンダのマークの引越し屋さんがあれよあれよという間に荷物を搬出し、昼前にはすべて終了。ベッドの解体も照明の取り外しもしてもらい「荷造り、完璧ですね」とお褒めの言葉までいただいた。
派遣の仕事で「決められた日時までにいかに効率よく美しく仕事を終わらせるか」を実行してきたからかもしれない。
人より馬の数の方が多い町に生まれ、全校生徒16人の山の中に引越し、次は1クラス16人の町、中学は3クラス、高校は8クラスと徐々に人数の多い場所に移ってきた。
別れる寂しさより新しい場所に行く楽しさの方が勝り、そして東京へやってきた。
東京でもいろんな経験をしたけれど、いつしかロールプレイングゲームの最後のステージを延々続けているような気持ちになり、この先違う画面に行くことがあるのかな?と思う日が続いていた。
そこに突然シークレットステージが現れた。しかも小学時代の町につながっていた。何というパラレルワールド!
がらんとした部屋の窓の向こうには、久しぶりの幼稚園児たちの元気な歌声。
なんだか未来がいっぱいだ。