2011/10/10

ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来る zzz...@さいたまスーパーアリーナ

10月8日・9日の2日間、ユニコーンのライヴを観てきた。
ステージには今回のテーマである「海賊」の船の甲板を模したセットが組まれ、帆がスクリーンになっていて、客席から投稿された「ユニコーンに頼みたいZ」が映し出されており、ライヴが始まる前から観客が楽しめる仕組みになっている。…が、私の席からは遠くて暗くてぜんぜん見えなかった(笑)。ほんとデカイんだもん、たまアリってば。

客電が落ちてCGアニメが流れ、メンバーの顔が一人一人映し出される。最後にセンターのテッシーがズドーン!オチみたいに使われているテッシー、おいしいぞ。
1曲目は大好きな「ライジングボール」。ああ、すがすがしいなあ。いい曲だなあ。ライヴで聴くとさらに良いなあ。
8日の衣装はグレーとカーキのつなぎ姿で、服の色合いといい、胸の海賊マークも黄色と黒なので、遠くから見るとオシャレなクロネコヤマトの配達員みたいだった。9日は海賊の衣装。やっぱカッコイイね。2年半前に同じ場所で見た石川遼ルックを思うと格段にカッコイイよ。でも暑そう。

今回の目玉は何と言っても宙づり!宙を飛んでるらしいという風の噂は聞いていたが、実際に観るともう可笑しくて可笑しくて最高だった。
大きな樽にテッシーが入って「黒ひげ危機一髪ゲーム」みたいにナイフを刺されると、叫びながら飛び出し、なんとそのまま宙づりになって「手島いさむ物語」を熱唱! 
テッシーだけかと思っていたら次はEBIくんが「BLACKTIGER」で宙づり(笑)。なんだもうこの演出は!今までいろんなコンサートや芝居などを観てきたけど、ステージで宙づりになったのを観たのは子どもの頃にサーカスを観た時以来かもしれない。
なんて思ってたら次の「WAO!」ではダブルで宙づり!!宙づりでチョーキング。宙づりでライトハンド奏法。宙づりでチョッパー。宙づりってだけで何もかもが可笑しい。
普通はものすごい見せ場で1回だけやるものだと思うのだが、何度も何度も惜しげもなく宙づりにする無意味さと馬鹿馬鹿しさにユニコーンらしさを感じた。しかも40後半のオッサンたちが(笑)。やられた。
後半ではEBIが樽から飛び上がったと思うと、下半身はなんとエビフライの着ぐるみ!エビが飛んでエビフライかよ!馬鹿馬鹿しすぎる!!と思ってたら、飛び出すときのスモークが足りなくてやり直しすることになり、まさかの二度揚げ(笑)。←8日のできごと。
その直前に民生くんが全身全霊の激しいドラムソロを繰り広げていたが、そこからやり直すことになり、二度も全力で体力を使った民生くんは「明日の分の体力がもう残ってない」とヘトヘトになっていたのが可笑しかった。

EBIコーナーも面白かった。みんなはけて彼だけが残り「いちじく」をアコGでしっとりと弾き語り…と思っていたら途中からメンバーが段ボールで作った楽器を胸に抱えて叩きながら現れ、うしろで演奏。民生くんが絶妙なタイミングで鳴らす「チーーーーン」という鐘の音が笑いを誘っていて、真面目な曲がすっかり違う雰囲気に。遠かったのでディテールが分からなかったが、楽器がひとつひとつ違ってて面白い。テッシーが振ってたマラカスはガムの入れ物?
本人は多分真剣に作った曲だと思うんだけど、アルバムでも「エンヤーチュッチュ エンヤーチュッチュ」とヘンなあいの手を入れられてるし、作者は気を悪くしてないのか?と余計な気をもんでしまったが、EBIくんは「楽しそうだね」と笑っていた。この関係がユニコーンなのだな。
そのあと「水の戯れ~ランチャのテーマ~」では川西くんが(うっかり)手拍子をあおりお客さんがリズムを手拍子してしまい、メンバー様たちがリズムをキープするのが難しくて大変だったみたい。民生くんから「もっと練習してください」と言われてお客さん一同しょんぼり(笑)。

一度はけて、どこからかテッシーとEBIがひそひそ話す声が聞こえ、テッシー、川西くん、EBIが3人4脚になってステージに登場し「メダカの格好」を。ロックバンドが3人4脚で登場するステージなんてそうそうない。
この曲とか、アンコールの「手島いさむ大百科」とか、ライヴではやらないだろうなと思っていたこういう曲をやっちゃうのがすごい。捨て曲と思われるような曲も全然捨てない。にしてもテッシー、ほんとオイシイ。
今回は阿部さんがおとなしめだったけど、テッシーとEBIに譲ったのかな??

なんかこういう風なこと書くとコミックバンドみたいだけど、ちゃんとした曲はちゃんとかっこ良くて、「デジタルスープ」は中期ビートルズっぽいサイケなグルーヴ感がライヴで聴くとより強調されててゾクゾクきたし、ラストの「晴天ナリ」もポジティヴな歌詞とアレンジがoasisの「whatever」を彷彿させて胸の空くような気持ちになった。
「おおきく たかく やあらかく」の“やあらかく”は40代じゃないと出てこない歌詞だなと思う。
再結成してからの阿部サンの曲はどれもこれも本当に素晴らしい。それはおそらく、同世代として共感できる部分が多いということなのだろう。
「Z LIFE」では、年齢を経ることも悪くない、美しいのは今、だからこのままで行こう、と歌っている。Zの意味するもの、アルファベットの最後、つまり人生の最期までを「3,2,1」とカウントしながら、人生を謳歌していこうというメッセージソングに感じられた。

なんてオーラスでじーんときてたら、最後の最後に「ぶたぶた」で旗を振って行進しながらお別れというエンディングが待ち構えていた。頭の中を「Z LIFE」で終わらせたかったのに、そうさせてくれないところがユニコーン。
帰り道はみんな「ビビリバブーノ バビレバブル〜」とナンセンスな歌詞をぐるぐる歌いながら帰ったことだろう

気になったのは…旗振ったりするのも楽しいけど、みんなもっと拍手しようよ!アンコールで拍手しない人が多いのはもうずーっと昔から気になっていたけれど、スタジアムクラスでも拍手がまばらなのはさすがに驚いてしまう(私はそういう大規模なコンサートに行ったことがあまりないんだけど、他のアーティストでもああなんだろうか?)。
アンコールで出てくるのが当たり前だと思わないで、お客さんの拍手に応えた結果のアンコールなんだってことをちゃんと理解してほしいと思った。

あと、みんな座らないよね(笑)。ユニコーンと同世代が多いなら平均年齢も高いはずなんだけど、たまに座ってくれないとミドルエイジにはちょっときついっす〜。
2時間半×2日間立ちっぱなしだったので、今日はちょっと疲れが出てグッタリ…。

この日のステージは12月にCSのTBSチャンネルで放送するそうです。

<セットリスト>
01.ライジングボール
02.頼みたいぜ
03.ハヴァナイスデー
04.手島いさむ物語
05.BLACKTIGER
06.WAO!
07.Maybe Blue
08.いちじく
09.水の戯れ~ランチャのテーマ~
10.レディオ体操
11.パパは金持ち
12.君達は天使
13.メダカの格好
14.ブルース
15.さらばビッチ
16.オレンジジュース
17.HELLO
18.Z LIFE
19.大迷惑(8日)/ヒゲとボイン(9日)
20.デジタルスープ

アンコール
21.手島いさむ大百科
22.SAMURI 5

23.晴天ナリ


7月に青森旅行中に偶然見つけたユニコーンのツアートラック。全5台がズラリと並んでてコーフンした!



Z(初回生産限定盤)(DVD付)
UNICORN

Z(初回生産限定盤)(DVD付)
ZII(初回生産限定盤)(DVD付) シャンブル【初回生産限定盤】 デジタルスープ / ぶたぶた(初回限定盤)(DVD付) 裸の太陽(初回限定盤)(DVD付) 半世紀少年(初回生産限定盤)(DVD付)
by G-Tools

2 件のコメント:

heke さんのコメント...

とってもとってもいいライブでしたねぇ、しみじみ。
たくさん語りたいことはあるのですが、コメ欄にあるまじき長さになってしまうのでグッとこらえます…

1日目はグダグダだったと批判する向きもありますが、
あれはあれで美味しかったです(笑) 民生ショウ2回見られたし。
2日目は何もかもが素晴らしかったですね。
最後は目が潤みました。

拍手少ないのは気になりますね~ よくないですよね!
手拍子はいいから、もっと拍手を!

やっぱり長くなっちゃった、ごめんなさい。
私も今日は疲れて腰が痛いですw

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

大人による大掛かりなの馬鹿騒ぎの学芸会、ほんと楽しい!!グダグダでも許されてしまう、なんでもアリなのがユニコーンのいいところですね。
やっと解禁になったので過去のライヴレポを読みまくってましたが、ホールツアーではEBIくんは飛んでなかったんですね(笑)。
次は何が飛び出すのかホントに楽しみです。

rakuten