1. 夏の光
重なる音、音、音! 最初はキリンジ至上最強の“音の洪水”に溺れそうになったけど、この厚みのある音がクセになり、そのうち重なりまくったコーラスワークに“耳を洗ってもらってる”ような錯覚に陥る。
今回のアルバムタイトル『ボイエンシー(浮力)』は水や浮遊に関する曲が多かったのでつけられたそうだけど、そういえば“音の洪水”ってここにも「水」に関わるキーワードが。
4. Rain
地味だけどあとからじわじわくる曲。キリンジの曲ってそういうのが多い気がする。
5. セレーネのセレナーデ
「首筋を巡るミッション」「胸もとへのソフトランディング」などセクシィな言葉にドキリ。wikipediaによるとセレナーデとは恋人や女性を称えるために演奏される楽曲のことだそうで、まさにぴったりな大人のセレナーデ。中間部のスティールパンがライヴでどう演奏されるのかが楽しみ。
7. 空飛ぶ深海魚
夜の公園、遠のく商店街、潮騒に聞こえるトラックや暴走族の音…。現実感のあるシチュエーションだからこそファンタジックな世界が広がる、ドリーミィな泰行マジック。「台風一過」と「都市鉱山」というキテレツな曲に挟まれているためか、逆に引き立って聞こえる(笑)。
私は夜の公園で遊んでる大人の歌だと思ってたけど、泰行氏いわく、これは子供の眼線で描いたらしい。でもエデンを求める子供ってあんまりいないし、何より子供はテンションコードで歌い始めないと思う(笑)。
9. Round and Round
実はキリンジの曲ってなかなか全部スキ!と思えるわけではなく、ついついiPodで飛ばしてしまう曲もあったりする。何がどうしてそうなのか分からないけど、例えば笑い飯の漫才でいえば万人が拍手喝采する「鳥人」もあれば、なぜこれを決勝に?と思う「チンポジ」もあったりして、でもきっと私は「鳥人」も「チンポジ」も平等にやりのける笑い飯が好きなんだと思う。っていうのを先日笑い飯のライヴをルミネで見て思い、キリンジにも当てはまるなと勝手に思い込んだ。やっぱりこういうテイストが好きなんだよね。
10. 秘密
マイナーコードの曲が苦手なのでちゃんと聞いてなかったけど、兄樹に負けず劣らず気持ち悪い歌詞じゃないですかっ! 出だしの「手を拭いて街へ出よう」え?なんで手を拭くの?というところから始まり、歌詞に隠れた秘密を告白されてドキドキしてしまった。
「ザクロをはねたら知らぬ存ぜぬで済むと思うな」っていう歌詞の曲もあったけど、サラリととんでもないことを歌うこのおかたがコワイ。
12. 小さなおとなたち
その前の「アンモナイトの歌」では“死ぬがいい”という絶望的な歌詞に打ちのめされたが、この曲のラストの「あしたがある またあした」に救われた。
聞けば聞くほど味のあるボイエンシー、すごく良いです。おすすめします。
感想その1はこちら。
BUOYANCY キリンジ 曲名リスト 1. 夏の光 2. 温泉街のエトランジェ 3. ホライゾン! ホライゾン! 4. Rain 5. セレーネのセレナーデ 6. 台風一過 7. 空飛ぶ深海魚 8. 都市鉱山 9. Round and Round 10. 秘密 11. アンモナイトの歌 12. 小さなおとなたち Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2 件のコメント:
はじめまして。こんにちは。
SAYORIです。うちのブログを訪ねて
下さってありがとうございました。
ぷるみえさんのボイエンシーコメントは
ともかくまず読ませて頂きました!!
やっぱり2回目の感想を書きたくなるほど
聴き込み聴き込みの音楽ですよねキリンジ。
そこに笑い飯の去年のM1ネタをかぶせて
こられるなんて、「ぷるみえさんって、関西人?」とか
思っちゃいました。哲夫は仏像好きですから
まぁマニアックなんでしょうな
これからちょくちょく寄せてもらいますね
よろしくおねがいします。では~~
sayoriさん、コメントありがとうございます!
聞き込み過ぎて「台風一過」や「都市鉱山」が違和感なくなってきて、これでいいのか?と思っているワタシです。
そう、キリンジも笑い飯もマニアックなんですよね。だからこそ万人受けはしないんですけど、そこがまた魅力というか。ジャンルは違えどもテイストに共通点を感じてしまいました。
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