パン作りでは素人の矢部さんが、素人ながらに考案したのが白いクロワッサン「シロワッサン」。できるだけ焦げ付きにくい素材を減らしてみたら、見事白いクロワッサンが完成し、パン屋のご主人も驚いていた。
ところが、もともとバターなどリッチな材料を使っているので、それらを減らすことでやや味気なさが出てしまう。
そこで近所の商店街でクロワッサンに入れる具を調達することに。
お魚屋さんの鮭で「シャケワッサン」、八百屋さんのネギで「ネギワッサン」などが完成し、パン屋さんではなくお魚屋さんや八百屋さんの店頭で矢部さんが直接売った。
この商店街が閑散としていて活気がないことに憂いを感じ、回りも巻き込んでなんとか盛り上げようとしたのだ。
芸能人が直接売る物珍しさもあり、「シャケワッサン」も「ネギワッサン」瞬く間に完売。
そしてパン屋さんに戻った彼を待っていたのは、ものすごい数の人!
パン屋さんではフル稼働でクリームシチュー入りのシロワッサンを作り、こちらも飛ぶように売れていた。
テレビ番組だから…と言ってしまえば終わりかもしれない。けれど、その場で食べているおにいさん、おねえさん、おばあちゃんや子供たちの顔はみんな幸せそうで、見ているこっちまで笑顔になれる。
食べ物が人を幸せにしてくれるパワーを感じた。
以前の商店街を知っている老人は「昔のお祭りが戻って来たようだ」とつぶやいたという。
私の地元の商店街も、ここ最近いろんなお店が閉店している。
オレンジピールたっぷりのパウンドケーキが美味しかったパン屋さん、いつの間にかシャッターが閉まってた。
こんなところでやっていけるのかな?と思っていた薬屋さん、やっぱりつぶれた。
謎のイヤゲモノが所狭しと並べられた床屋さん、つぶれた後あのイヤゲモノたちはどこに行ったのか。
悲しいね。
ちょっとしたアイデアで商店街を活気づける方法はたくさんあるはず。
でも、当事者はそんなことを思いつかないほど袋小路に入り込んでいる。
矢部さん、全国の商店街に来てくれないかなあ。
駅前がぜ〜んぶ同じチェーン店になるほど悲しいことはない。
でも、ウチの地元は今まさにそうなろうとしている。
チェーンのファーストフードと居酒屋と牛丼屋ばっかりじゃ味気ないよ。
だから決めた、できるだけ小さなお店で買うことを。
私たちにできることはこれくらいしかないから。
シロワッサンのお店「パレット」のブログ→下町のパンを食べてみませんか?
パレットについて詳しく書かれているブログ→やきたてパンのパレット(足立区のパン屋さん)
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