府中のTOHOシネマズに『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を観に行きました。前作を見逃していたのでレンタルで予習しようと思ったら、いつまで経っても貸出中。私と同じことを思ってた人がいたみたい(笑)。
16世紀のイングランド女王エリザベス一世。スコットランド女王メアリーとの確執やスペインの無敵艦隊との戦いをメインに、ラブストーリーも盛り込みつつ、孤高の女王の苦脳を描いた大作です。
何かドカーン!とした映画が観たかったんだけど、CGを駆使した絵空事の話や、架空の生き物が登場するような映画が年々苦手になっているので、この公開はタイムリーでした。
何しろ衣装がスゴイ!よく肖像画で目にする衣装がそのまんま再現されたような、絢爛豪華なドレスそしてウィッグ!地毛だと思ってたけどいろんなスタイルのウィッグをかぶってたんですね。で、ウィッグを外したときのベリーショートのエリザベスがまたカワイイんだ!金髪のベリーショートってやっぱイイね〜。
ずっとパンチパーマみたいな(失礼!)ウィッグをつけているのに、甲冑を着て戦争にくり出すシーン(またこのアジテーションがカッコイイの!こんな女王がいたらそりゃ命かけるっちゅうねん)では三つ編みが混じったロングヘアーで、なんだかグッときちゃいました。
主演のケイト・ブランシェットがとにかく美しくてステキ。
生涯結婚せず“ヴァージンクィーン”と呼ばれていたエリザベスですが、新大陸からの探検帰りの、海賊のような船乗りに恋しちゃうのです。彼の冒険話に聞き入る彼女に「ああ、そうだよね〜。女は男の夢を聞くのが好きなんだよね!」なんて共感しちゃいました(笑)。
もう糖が立ってしまった彼女は、女王というプライドもあってなかなか彼への愛を伝えられないのですが、お気に入りの侍女を彼とダンスさせて、侍女の姿を若かりし頃の自分に置き換えて想像するという、あまりにも乙女な姿にキュンときました。ホントはすごーく乙女なのにそう見てもらえない。嗚呼、乙女はつらいよ。
結局、彼女は生涯未婚を貫いたのですが、その行き場を失った母性は“国民の母になる”ということで安らかに落ち着いたのでしょう。そういう意味では、女王には男の君主にはない強さがあるんじゃないか?と思えました。
あと、おそらくセットではなくロケが多いのではなかろうか?あんな石造りのセットを建てるならロケした方が早いし。中世の重厚な建物がそのまま残ってる大英帝国ってやっぱスゲエや。
にしてもこういう中世や歴史もので毎回思うのは「宗教って何?」ってこと。何のための宗教なんだろう。カトリックもプロテスタントも、神様は同じはずなのに。
以前『ジャンヌ・ダルク』(勇ましい女性の話がスキなんです)を観た時にも、ジャンヌが「わが国に神のご加護がある」という予言をもらうのですが、対戦相手の英国だって同じ神様を信じてる国だよね??って思ったことがあります。あああ。でもこれって未だにやってるんだよね、この地球では。
それから、スコットランドに旅行した時にスコットランドがイングランドから侵略された歴史をいろいろ勉強したはずなのに、すっかり忘れてる自分が悲しくなった、そんな水曜日(笑)。
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