右は休憩中の写真。そんなにギッシリ満員御礼!って感じでもなかったので、明日(14日)の当日券も普通に買えると思います。
あと、明日行く方へアドバイス。2階のA席ですが、屋根に近いので通風口があるのか、とにかく寒いです!あったかくしてお出かけ下さい。私は靴に入れるカイロが欲しいくらい足が冷えました…。
小さく流れていたSEが大きくなって、ボブ・マーリーの「Get Up, Stand Up」が。おおお!ポリスの原点・レゲエに回帰か〜と感心していると暗転してドラがジャ〜ン!と鳴り、『Message In A Bottle』からスタート!
コロシアムのような半円形のステージに立つ豆粒のようなポリス様。巨大スクリーンにもなかなか顔を映さなかったのですが、2曲目でドーンとドアップのお姿が映し出され、まわりからは大歓声が!くぅ、じらされた〜!!
スティング、アンディ、スチュワート…うわーみんな本物だ!!スチュワートったら1曲目ですでにスティックを折っちゃってるし。
スティングは黒いノースリーブのシャツに黒のタイトなパンツ、ブーツ姿、年期の入ったベースをかかえ、腕のがっしりした筋肉が双眼鏡からでも確認できました。遠目には全然変わらず、オデコツルツルでハンサムです。やっぱりヴォーカルがハンサムなバンドを見るのは楽しい♪
アンディはミリタリーみたいな短い丈のジャケット、アームのついた赤いストラトキャスター(多分)、あごのプルプルがちょっとばかりおじいちゃん度アップ(笑)。
スチュワートは『Ghost in the Machine』のジャケ柄のシャツ、スティックが滑らないため白い手袋を着用。昔と違うのはメガネをかけていること。
スチュワートの存在感がすごくて、ついドラムばかり見てしまいました。ドラムの後ろにパーカッションのセットがあって、こちらで何曲か演奏してくれました。以前『シンクロニシティ・コンサート』のビデオで『King of Pain』でパーカッションからドラムセットまでものすごいダッシュで移動していたのを見て「今回はどうするんだろう?」と思ってたら、やってくれました!パーカッションを叩いていたマレットを空中に放り投げ、猛ダッシュでドラムセットへ。涼しい顔してスティックをくるりと回して叩いてる。かっこいいなあ!でも、何も放り投げなくても(笑)。
照明がキレイだったのがとにかく印象的でした。スクラッチされたCGとライヴ映像のミクスチャーも面白かったし、ライヴ映像のスイッチングも躍動感があって、遠くからでも楽しめました。ステージの全体的な美しさを楽しめたのがA席の特権です(笑)。
『Synchronicity II』ではアルバム・ジャケのテーマカラーである赤・黄・青になったり、 『Reggatta De Blanc』ではカラーだったライヴ映像がアルバムと同じ藍色になったり(この色、ホントにキレイで大好き!)、アンコールを待つ間は『Ghost in the Machine』のジャケのデジタル表示になったりと、ファン心をくすぐる演出がそこかしこに散りばめられていて、思わずニンマリしちゃいました。
ニンマリといえば『Every Little Thing She Does Is Magic』にはついつい笑顔になっちゃいました。この曲、ホントかわいい〜!歌詞もメロディもアレンジも、何もかもがキュートです。
まわりは私と同じ世代とお見受けしましたが、最初から最後まで座ってましたねえ。アリーナは立って盛り上がってたようですが…。私も何となく立ち上がりにくかったけど、途中『De Do Do Do, De Da Da Da』で堪えきれずに前の空いてる列(A席は1列抜かしで空いてました)に移動し、思いっきり踊りました!が、前の列の人に振り返られちゃいました。え?ダメですか??
そのあと静かな曲になったので座ったら、座席が冷たくてまた体が冷えました…。
ポリスも年とったけどファンも年とりました。もうちょっとまわりのテンションが高かったら更に楽しめたかも。正直、再結成するには時間が経ち過ぎました。私の中でも、おそらくみんなの中でも旬の時期は過ぎてしまったんですよね。
ギラギラした脂を一度スッキリ落としたけど、決してカサついてもいない、そんな大人なポリスになってました。ドームなので音が良くないのは仕方ないけど、こじんまりとまとまってしまった感じがしました。
あと、これは仕方ないかもしれないけど、スティングのヴォーカルがサビの部分でオリジナルよりも低い音になっていて、それが何度もあったのが少々残念でした。スティングにはいつまでもあの甲高い声でシャウトしてほしかった。てか、オリジナルが高すぎなんだよね(笑)。
2度目のアンコールの時アンディだけがステージに残り、メンバーを呼び込むための盛り上げ役?になってくれました。あ〜、ポリスのこういうお茶目なところがスキなんだよなあ。初期のPVとか相当オチャメでくすぐられます。そうして始まったオーラスはなんと、1stの1曲目の『Next To You』!ああ、オジサンになってもこういう“イキオイ重視の若気の1曲”を最後に歌えるバンドっていいなあ〜と思ったのでした。
一番心配していたのが『So Lonely』で泣いてしまうかも…ってコトだったのですが、ちょっぴりジンワリ来たけど号泣とまではいきませんでした。だって、楽しかったんだもん!(笑)
大好きだったYMOがなくなった後に虚しい心を埋めてくれたのがポリスでした。スティングが出演しているというだけで観に行った映画『さらば青春の光』でMODSに興味を覚え、その後60'sへの道を歩み、英国音楽への興味を高め、結果的にはYMOと同じく“面白い音楽の聞き方”を教えてもらったような気がします。
私にとってYMOが“音楽の楽しみ方を教えてくれた先生”であるなら、ポリスは“英国ロックの格好良さを教えてくれた親戚のお兄ちゃん”みたいな感じかもしれません。
2月13日セットリスト
01. Message In A Bottle
02. Synchronicity II
03. Walking On The Moon
04. Voices Inside My Head〜When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around
05. Don't Stand So Close To Me
06. Driven To Tears
07. Hole In My Life
08. Every Little Thing She Does Is Magic
09. Wrapped Around Your Finger
10. De Do Do Do, De Da Da Da
11. Invisible Sun
12. Walking In Your Footsteps
13. Can't Stand Losing You〜Reggatta De Blanc
14. Roxanne
アンコール
15. King Of Pain
16. So Lonely
17. Every Breath You Take
アンコール
18. Next To You
↑4曲目の頭にやった『Voices Inside My Head』が抜けてたので追記しました。あんまり聴いてない曲なので、後に続いた『When The World Is Running Down』をアレンジしたんだと思ってました(笑)。下記のボックスセットにちゃんと入ってます↓。
この日はビデオシューティングをしていて、2月23日に
WOWOWで放映されるそうです。ライヴ映像といえばやっぱり「シンクロニシティ・コンサート」!客席がたくさん映っていて、一緒にライヴを観ているような気持ちになれます。
ステュワートが作ったドキュメンタリーも見てみたいなあ。
ちなみに3万円のプレミアムシートの特典グッズは
こちらのTシャツとVIP PASSみたいなもの。えええ?これだけ!?ちょっと騙され気味かも…。