2008/02/26

食べ物のバラエティ番組

芸能人が料理をする番組がいくつかあります。
私がいいなと思うのは、サバイバル生活をして食材を採り、それを素朴な調理で食べるというもの。海から採ってきたばかりの魚介など、新鮮でとにかくおいしそう。で、採れない時は少ない収穫を分けあったり、多く食った食わないでケンカしたり(笑)。でも、これこそが人間の原点なんだよね。
中には達人の域に達してる人もいて、大豆を安く大量に買って、家の押し入れでモヤシを育てたり自家製の豆腐を作ったり、お店で買うのが普通と思っているものも、昔は全部自分で作ってたんだよね!と気付かされます。
時々芸人さんが母子で生活するという企画のときもあって、お母さんの手作り料理がすごくおいしそう。この人の料理を食べて大きくなったんだなあと思うと感慨深いものがあり、おふくろの愛を感じることができます。

女性芸能人たちがとあるメニューを決められてそれぞれ作る番組もなかなか面白い。時々とんでもないものを作ったりする人もいるけど(笑)自分だったらできるかな?と思うものもあったり、参考になります。
できればきちんとしたものを作れるようになるため、補習コーナーがあるといいな。

大食いもそろそろ飽きて来たかと思ったけど、ギャル曽根ちゃんは相変わらず健在ですね。基本的に大食い番組もあまり好きではないけど、彼女は本当においしそうに食べるから嫌な気持ちがしません。あれで「もう食べられない!」って残してたら絶対許さないけど、ホントに楽しそうに平らげるので小気味良いです。
ギャル曽根ちゃんは裕福な家に育ち、子供の頃から「ひとりハンバーグ7個まで」という(!)家中が大食いだったのですが、ある日お父さんが事業に失敗して貧しい生活を強いられることになったそうです。そんな中でもお母さんは、子供たちにひもじい思いをさせないよう、食べ物の量だけは減らさなかったのだそうです。つらい思いをして来たギャル曽根ちゃんにとって、食べること=幸せそのものなのかもしれません。このエピソードを聞いて、彼女のことがもっと好きになりました。

一方、これはちょっと…と思うのが、男性芸人が高級食材を使ってオリジナル料理を作る番組。ほとんどが全く料理の知識がないのに、素材だけはスゴイものを使ってるんです。そんなにいい素材を使ってるのにとても不味そう。バラエティだから面白おかしく演出した方が受けるんだろうけど、高級食材の価値がまったく無視されていて、見てるとゲンナリしてきます。
カニみそを使うためにみそ以外のかに本体は捨ててしまったり、伊勢エビをさばいてる途中で暴れるのがイヤで他の物に替えてしまったり、もちろんスタッフがあとで食べているんだろうけど、すごくすごくムダ。

その昔やってた、特選素材を使った料理対決番組も嫌いでした。どの素材も丹誠込めて作られているんだし、料理は食べてもらうために作るはず。なのにそれに勝ち負けをつけて負けた方は食べてもらえないなんて、そんな理不尽あっていいの?と思っていました。

こんなに偽装だの改ざんだのと食品に対してシビアになっている反面、食べ物を粗末にしている番組を楽しんでいる。日本はヘンな国だなあと思います。
お金出してるんだから食べようが残そうが勝手、という考えはもう通用しないのではないでしょうか。
食品のカラクリ―驚異のフードマジックそうだったのかこの食べ物! (別冊宝島 (1316))食品のカラクリ―驚異のフードマジック
そうだったのかこの食べ物! (別冊宝島 (1316))



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