2008/07/16

遺伝

せっかく青森での食事を撮ったので、載せておきます。
下北でいただいたせんべい汁。本来は八戸(青森の下の方、岩手との県境)の郷土料理だけど、魚介たっぷりにアレンジしてあるのが下北風なのかな?

むつ湾といえばやっぱりホタテ。贅沢にも1個まるごと炙り焼きに。他にも、ホタテが入ったホワイトソースをくりぬいたリンゴの中につめて焼いたグラタンなど青森らしい料理も。

朝食には貝焼き味噌。ホタテの貝殻の中に味噌を溶いたおだしにネギと生卵を入れて半熟状にしたもので、ごはんが進む一品。青森では風邪をひいた時に食べたりもする。

温泉では母と一緒にお風呂に入り、背中の流しっこをした。
母の背中は、丸くて小さかった。
お風呂から上がって、母に、私の足の指を見せた。
「ねえ、この足、どこかで見たことない?」
「あ!パパとおんなじ!」

肝臓ガンとともに腎不全も併発していた父は、水分が代謝されず足がパンパンに腫れあがっていた。ベッドに横になる時に手を貸すと、とにかく足が重くて上げるのが大変だった。
父が亡くなった翌日、あんなに腫れていた足がみるみるしぼんで普通の状態に戻った。
良かったね、足、元に戻ったね、なんて言いながら、この足の形にとても見覚えがあるのに驚いた。
私の足とそっくり!
甲が薄く、指が長くてすき間があり、きれいに斜めになっている。
父の足の指なんてちゃんと見たことないし、最後は晴れ上がっていたので気付くことすらできなかったけど、父の遺伝子を確実に受け継いでいることを、父の死後に実感した。

そしてお風呂から上がった母と私の顔を見て、頬のたるみが似てきたなぁ〜、ヤだなぁ〜と思ったのだった(笑)。

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