昨日は父の4回目の命日だったので、家で法要(といっても自分たちでお経を上げる簡単なもの)をするため菊の花と和菓子を買いにいった。
この商店街は何度も通っているけれど、ここでお供え用の花やお菓子を買ったことはなかった。家から歩いてすぐの場所に特別な行事のためのものを揃えられる場所があるのは実に有り難い。
花とお供えをセッティングし、神妙にお経をあげ、読み終わるかどうかのタイミングで玄関のチャイムが鳴った。
宅配便だと思って開けると、キリスト教の勧誘だった。
タイミング悪いなあと思いつつ
「今、法事の最中なのでスミマセン」
と告げると、せめてパンフレットだけでも…と渡されそうになったので、お断りしてドアを閉めた。
だってホントに法事だったんだもん。
さっきまで浄土真宗のお経を読んでたんだもん。
自分でも、あまりにも嘘まるだしの断り文句にしか思えなかった。
ギャグみたいな展開に苦笑いして、別のお経をあげたのだった。
お供えに買った麩まんじゅうと水まんじゅうをいただいた。
どちらも150円ぐらいの良心的なお値段で、丁寧に作られているのに好感が持てる。
麩まんじゅうはプラスチックの笹を使ったりせず、ちゃんとした生の笹がもっちりの生麩を香りよく包み込み、よもぎの風味もしっかりする。
水まんじゅうの上品な甘さと桜の花びらの塩気も良かった。
こういう質の良いお菓子の美味しさが分かる人だった父のために、これから彼岸やお盆などにかこつけて、このお店で美味しい生菓子を買うことにしよう。