2017/01/02

清水ミチコ ひとりのビッグショー@日本武道館

前から一度は見てみたかった清水ミチコさんのライヴへ。
もう、最初の小池百合子から最後のアラビア語の歌3連発まで
バカみたいに笑って、涙が出てすぎて、目尻が痒くなったほど。

清水さんに一目置くようになったのは
矢野顕子さんとの共演だ。
おそらく本人が唯一公認している彼女のモノマネは
歌だけでなくピアノの腕も確かで
本当に安心して聞いていられる。
ちょっと気になってブログを読むようになり
そこに書かれている彼女の言葉の感覚や
物事の感じ方がとても繊細で、共感が持てた。

途中、実の弟さんとの共演があり
姉が矢野さん、弟が細野さんのモノマネによる
「恋は桃色」が秀逸だった。
お二人のアーティストに対する愛情が感じられ
モノマネだけど感動した。
細野さんが時々やるおどけた歩き方で弟さんが去っていき
「マニアックすぎて分からないよ!」
と突っ込む清水さんに
ふっふっふ、アタシ分かるもんね!とほくそ笑んだのだった。

モノマネするだけでも大変なのに
ピアノを弾きながらって相当大変。
「エリーゼのために」に歌詞をつけて
ブルボンのエリーゼやルマンド、
ギンビスやトーハトのお菓子について歌うという
ピアノの技術ありきの馬鹿馬鹿しいアイデアがすごかった!

ミスチル風やスピッツ風の曲も
バンドへの愛情がなければできないと思うし
すごく“っぽい”アレンジでめっちゃかっこいい。
ビートルズのパロディバンドのラットルズの曲が
名曲揃いなのと一緒だなと思った。

中にはちょっと大丈夫?と思うヤバいものもあるけど
その振り切り方がすごいと思うのだ。
でも私は知っている。
彼女が小さなことで感動したり反省したり
とても“ちゃんとした”人であるということを。

弟さんを除き、まさにひとりで様々な人を“降ろして”
いろんな歌を聴かせてくれて
2時間半のライヴが終わったあとの充実感は
たくさんの歌手が出てたくさんの名曲を聴いた
松本隆さんのイベント以来でございました。

これからも応援してます!

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