2013/04/17

キリンジを聴いてまたYMOを思い出す

キリンジ弟が脱退を発表したあと
去年の11月と今年の3月にアルバムが2枚出た。
普通なら4ヶ月で2枚もアルバムが出たら
嬉しくて毎日聴きまくるはずなのに
なんだか気が進まなくて
『SUPER VIEW』は10回ぐらい
『Ten』は5回ぐらいしか聴いていない。

契約的なこともあると思うが
急いで2枚出さなくてはいけなかったことで
クオリティが若干下がっていたような気もするし
もうちょっとメモリアル的なものを期待してたのに
おばけとかお風呂とか(笑)
気楽すぎてちょっと拍子抜けしてしまったのだ。

この先一緒に活動しないバンドのアルバムを
一生懸命聴く気になれずにいたのだが
その理由が分かった。

これはキリンジのアルバムではなくて
お互いのソロアルバムの合作のように聞こえたから。

キリンジのアルバムを聴く時に
どちらの作品か分からないものも時々あるが
『Ten』はすべて言い当てられるほど作風が分かれていた。
もちろん別人が作っているのだから違うのは当たり前だが
今まではそこに“キリンジらしさ”がちゃんとあったし
ソロにはキリンジと違った魅力があった。
でも、『Ten』の弟の曲は
完全に彼のソロ“馬の骨”そのもので
ああ、もう元には戻ってこないんだなという
駄目押しをされたような気持ちになった。

それで思い出したのがYMOのラストアルバム『service』。
 serviceっていうタイトルだけでもうどうなのって感じだけど
一生懸命YMOを演じた最期に
やはり契約で出さざるを得なかったであろうアルバムは
曲数が足りなかったから
スーパーエキセントリックシアターのギャグを無理矢理挟んだ。
肝心のその曲はどうしても各メンバーのソロにしか聞こえず
“YMOの新譜”として認識するのは難しかった。
最後の最後に「茶柱よ〜!」って言われてもさあ。
その時も多分5回ぐらいしか聴かなかったと思う。

嗚呼、こんなところで共通点を見いだすとはね。

元には戻ってこないけれど
これからまた新しく始まるんだ。
何があっても私は見守っていこうと思う。

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