2012/09/29

ドキ

立川から多摩モノレールで多摩センターへ出かけてきた。
このあたりは山を切り開いて作ったのだろうか。山の間を走るモノレールはまるで多摩の町をプレゼンするがごとくあらゆる角度で見せてくれて、思いのほか楽しめた。
だだッ広い駅前は郊外の大きな町によくある、駅と近くのビルが直結した歩道(これって呼び名があったはずだけど失念)で、階下にある施設には逆にうまく辿り着けない。

「東京都埋蔵文化財センター」という何やらスゴイ名前のところに到着。巨大な土器にニヤニヤ。

鉢植えも土器でカワイイ。何も植えてなかったけど。

多摩センターを開発した時に出土した土器の数々が展示されていた。めくるめく縄文土器にドキドキ。
「土器では弥生より縄文、縄模様だけでなく燃え上がるような火焔式がいいよね。土偶ならもちろん青森のシャコちゃんだな」
なんていう男子が身近に現れたら、やっぱり好きになっちゃうんだろうか。(いねえよ!)

なんと土偶もたくさんあるではないか。そんなの全然知らなかった!東京都よ、もっと都内出土の土偶があることを声高に叫ぶべきではないのか?
土偶が出ずにゆるキャラが作れない博物館もたくさんあるだろうに、なんと贅沢なのだろう。右の御夫人などはサブレにして売り出せそうな感じだ。

倉庫には展示されていない土器がぎっしり。
このウインドウの前はテーブルになっている。ここへ毎日お昼にお弁当を食べに来れたらどんなに楽しいだろう。

縄文風ファッション。「縄文良品」のタグがナイス。ほかにも麻でできた縄文ルックを着られるコーナーもあった。ここの学芸員さんはかなりセンスあると見た。

外には竪穴式住居を復元した「縄文の村」という遺跡庭園があった。

今年は開花が遅れていた彼岸花が見られてラッキー。ちなみにこの庭園でめっちゃ蚊に刺された…(今年最多かもしれない)。

せっかくここまで来たから何かおいしいものでも…と思って探索してみたが、新しく開発された町には渋いお蕎麦屋さんも甘味屋さんも見つけられなかった。
二階の歩道の町にはチェーン店ばかり。
ここでどんぐりを拾って食べ、落とし穴でいのししを獲っていた縄文人は、この変貌をどう思っているだろう。

地元に近い乗り換え駅はこれまたありとあらゆるチェーン店が建ち並ぶ展示場みたいな通り。食指が動かなかったけど「蒙古タンメン中本」の文字を見つけて思わず入店。先週の担々麺が不発だったから、なにか辛いラーメンが食べたかったのだ。

蒙古タンメンは麻婆豆腐風のあんが乗ったラーメン。前に食べた時はもっと辛く感じたのに、今回は普通に食べられた。くたくたに煮込まれた野菜がおいしい。
でもやっぱり担々麺が食べたい(笑)。

ダム

音楽好きだと知ってはいたけれど
何系が好きか訊ねて、きっぱりと
「60年代」
とピンポイントで言われたのには面食らった。
私が一番好きな時代の音楽だったから。

歯抜けになっていたビートルズのCDを借りる約束をし
お酒の席だったし忘れてたらせっつこうと思ってたら
翌朝ちゃんと希望通り「ラバーソウル」が。
久しぶりに聴いたら、すごくいい。
冒険に出始めた初々しさが感じられ
アルバムとしてまとまりがあって聴きやすいし
当たり前だけど名曲ぞろいの名盤だ。

いろいろ感想を言いたいのに
回りに人がいてなかなか話せない。
帰り際、人がはけたのを見計らって返しにいくと
実はビートルズで一番好きなアルバムだと言う。
私の好みもちゃんと訊ねてくれて
押し付けがましい感じが一切なく
純粋に音楽が好きな人なのだと感じた。

次に貸してくれたのは、なんとキンクス!
さりげなくPYEレコードのTシャツまで着ている。
お互いに好きなバンドの名前を出し合い
それがどれもこれもストライクばかりで
なんだかウキウキしてしまった。

好きなものが一緒だと誰でもうれしいものだけれど
私にとって音楽の好みはさらに特別なのだ。
おまけにここまでコアだと
長年それを聴き続けてきた自分を認めてもらったような
とても充実した気持ちになる。

うれしさのあまり、10年以上前に行ったロンドンで
キンクスゆかりの地めぐりをし、
そこで食べた巨大なフィッシュ&チップスのことから
アルバムのジャケに使われたパブを訪れたことまで
ベラベラとしゃべりまくり
普通なら思いきり引かれるようなマニアな話題を
ニコニコしながら聞いてくれているこの人と
できれば一緒にもう一度ロンドンに行きたいと思った
アホなワタシ。

どうやらダムが決壊した模様です。

ラバー・ソウル

2012/09/22

初バリウム

健康保険組合の健康診断に行ってきた。
会社で行う健康診断はごく最小限のものなので
今回はもっと詳しく調べてもらえる検診を申し込んだ。
初めて体験したのが胃のレントゲン検査。
バリウムを飲んだことがないので不安だったが
思ったほどまずくもなく、すんなり飲めた。
そのあとぐるぐる回りながらのレントゲン撮影が大変だった意外はすんなり検査終了。
血圧はちょっと高めだったなあ…。
でも、どう深呼吸しても緊張するのだから仕方ない。


昨夜10時以降何も食べていなかったので
もうとにかくごはんごはん!
チェックしていた担々麺専門店でランチ。
辛みはマイルドで胡麻の甘みが感じられたが
お店を出ると汗がだくだく。
やや平打ちの固めの麺だったので
のど越しを求めていた私にはあまり合わなかったのが残念。

そのあと豊島園にできた天然かき氷のお店に行こうと思ってたのに
涼しくて全然かき氷日和じゃなかったので中止。
なぜかケーキを買って帰宅(笑)。
どうにかして自分にごほうびをあげようとするこのクセを直したい。

追記。
バリウムと言えば心配なのがお通じ。
検査後にもらった下剤の説明を見ると、普段からゆるい人は30分でもよおすこともあるとのことで、帰宅後に飲んだ。
疲れなのか何なのか、午後2時から6時まで4時間も寝てしまい(ちなみに前日も10時間ぐらい寝た)いっこうにもよおす気配もなく不安に思っていたところ、7時ぐらいにごく普通の感じでお通じがあった。
下剤っていうからもっと大変なことになると思っていたのに。
ああ、こんなんだったら買い物に行きたかったよ〜。
そして夕食後もやっぱり眠い…もう寝ます。

2012/09/16

受け入れる人

土曜出勤のお楽しみ、外食ランチ。
今日は同僚がガッツリ食べたいというので、近所の居酒屋さんで定食。
私はサバ塩定食680円。サバ食べてりゃ間違いない。

数日前、ここで部署の会合をした。
2週間おきに仕事で隣の席に来る別部署の同僚男子も誘ったら、快く来てくれた。
とても穏やかで、微笑んだ顔がデフォルトのゆる〜い感じ。おそらく私と同世代。
実は私、彼と入れ替わりで来ている同僚のことが苦手で苦手で苦手で…。同じ部署で付き合いの長い彼から、どうにか“攻略法”を聞き出したかったのだ。

その苦手な同僚は、とにかく行動があやしい。
常に独り言を言っている。しかもネガティヴな内容。常に怒ったりイライラしている。大きなため息をつく。無駄な動きが多く立ったり座ったりがやたら多い。静かになったかと思うと椅子からひっくり返るのではと思うほど大胆に寝ている。

なんなんだこの人!も〜〜〜耐えられない!!!

イライラが積もり積もった2週間のあと、まったく対極的な穏やか青年に入れ替わり、心の底から安心するのだ。

リーダーの意見では、彼は先天性の気質を持った人なので、今さら直すことはできないだろう。特殊な気質だけど仕事は抜群にできる。それを無理矢理“一般的”なモラルに合わせようとすれば、逆にパニックになって事故が起こりかねない。彼のペースを保つしかないのだという。
えー、そうなの? そうなのかあ…。

帰り道、穏やか青年と同じ方向だったので、いろいろ話を聞いた。
その中で彼がこんなことを言った。
「普通の人と思うと違和感を感じるけど
“病気にしては頑張ってる”と思えば大丈夫」。

うわー、なんなのよこの仏様のような見解!
拒絶ではなく、受け入れてしまう懐の深さ。
それに比べてイライラをつのらせる自分は
なんと器が小さいことか。

あたしねー、やっぱりこの穏やか青年好きかも(笑)。

2012/09/08

ポイント交換の商品問題について。

ポイントが好きで、集めてはよく利用している。
一番利用するのが楽天のポイント。毎月アフィリエイトでいただく分+楽天の買い物で貯まったポイントを併せてお取り寄せしたり、宿泊代金に充てたりして有効利用させていただいている。
楽天内の商品ならどれでも引き換えられるのが一番の魅力だ。

カード系では三井住友VISAカード。これは楽天のポイントに替えちゃう(笑)。
セゾンカードの永久不滅ポイントも商品券やAmazonのポイントに。

通信系ではsoftbankケータイ。こちらはケータイの付属品などにしか使えなかったが、最近商品にも替えられるようになったので、さっそく申し込んだ。

ネットではDION→au one netを利用している。
10年ほどちびちびとポイントが貯まっていたのだが、交換できるものがKDDIの国際電話カードかauケータイの機種交換だけなので、国際電話なんてしないしsoftbankケータイの私には使いようがなかった。
そんなauポイントがついにauショッピングモールでの買い物でも使えることになったので、恩恵を預かることにした。
ところが、商品を選んでいざお会計という段になったところで、ポイントを使うにはau IDなるものに登録しないといけないことが分かった。
あーそうなのね…とau ID早速登録してみたが、 今度は「ケータイPC連動設定」がされていないので利用できないという。
つまりケータイから登録したau IDじゃないとauショッピングモールは利用できないのだ。

なんじゃそりゃ〜〜。

10年近くで貯まったポイントがたったの5000ちょっとで、交換できる商品もあるけど、どーでもいいものばかり。
ちょっと見てみて!この中で欲しいものある?
交換商品一覧(5000ポイント) 

ないよね〜。
なんなんだろうこの謎のセレクションは…。
次の10000ポイントまではあと10年かかりそうなので、仕方ないからアイロンをもらうことにした。
いつまでたってもほんと使えなくてガッカリ…。

2012/09/01

映画の日

1000円で映画が見られる日だったので、母と一緒に近所の大泉学園へ映画を観に行った。
鑑賞したのは高倉健さん主演の「あなたへ」。
まずは81歳とは思えない健さんの若々しさに驚き(定年退職前の設定だから20歳は若い役をやっていることになる)、相変わらずのストイックな芝居に引き込まれる。そして負けず劣らず田中裕子さんも全然トシ取らないよなあなんて感心する。

妻との思い出を巡る旅の中、富山から長崎へと向かう日本各地の風景も素晴らしかった。
富山には降り立ったことがないので知らなかったのだが、アルプスがあんなに近くに見えているとは!海の向こうにそびえ立つ雪山、というシチュエーションがすごくて、絶対この風景を観に行きたい!と思った。

もうひとつ、見たことのない風景が。霧けむる山の中にうっすらと建つ古城、まるでマチュピチュみたい!ここはどこ!?と思ったら、兵庫朝来市の竹田城というところだった。
朝来は以前車で通ったことがあり、山々の深い緑が印象的だったので、城好きとしてはここにも行かなくちゃ!と行きたい場所がまたひとつ増えた。

おもな出演者と大まかなあらすじしか知らなかったが、亡くなった妻の生まれた町へ散骨に行くことが重要なテーマだった。
海に散骨するシーンでは、まだ記憶に新しい、この手でつかんだ家族の骨のことを思い出し、映画とは別のところで泣いた。
おそらく隣で見ている母も同じ想いだったろう。
青い青い海の底に沈んでゆく骨の白さが美しかった。
映画館を出てから2人ともしばらく無言だった。


そんな無言タイムもつかの間(笑)、お昼は大泉で映画を観たあとの定番コース、帯広ロッキーでラーメン。
私は味噌、母は正油。やっぱり美味しい、北海道人好みのラーメン♪ 

ラーメンのあとは甘味処「華樓」で宇治金時ミルクを。ここの宇治金時は、金時あずきじゃなくてホントの金時豆を使ってるので、豆好きにはたまらないのだ(あずきもあり)。

私は飲み食いや旅行でストレス発散しているけれど、は外食も旅行もしない。
11月の法事で青森に行くため「青森でどこか行きたいところある?」と聞いたら
「飽きるほど青森にいたので 
行きたいところは特にない
と言われて脱力(笑)。
私は行きたいところだらけなのに!もうちょっと娘の希望も汲んでくれよ!と思いながら、はやりうちの母は“今しか見ていない人なのだと悟る(ちなみに“今しか見ていないので未来も全く見ていない)

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