2010/10/23

旅のおみやげ

時々会社の誰かから旅行のおみやげのお菓子をいただくのだが
たまに大袋に入ったお菓子がそのまま回って来ることがある。
隣から回ってきた菓子の袋に手を突っ込んで遠慮ぎみに1個取り
また次の人に回すという行為を強いられるのだが
なんかもう、こんなシミッタレたおみやげなら
むしろ買って来ないでくれとさえ思ってしまう。
親しき仲にも礼儀ありで、大袋なんて失礼だと思うのだ。
こういうのはやっぱり個別に分けられるもののほうが良い。

「どこどこに行ってきました」的なおみやげもなんだかなあと思う。
大量生産された日持ちするおみやげなどもらってもハートが全く感じられない。
帰り際に駅の売店かサービスエリアで慌てながら義理で買ってきたのがミエミエだ。
そもそも何のためのおみやげなのだろう?
相手に喜んでもらうためのものではないのか?

逆にベタなおみやげじゃないとダメな場合もある。
先日、新入社員の女子から旅行みやげと称し
ごくありふれたクッキーをもらった。
どこへ行ったのかさっぱり分からないので訊ねたら
なんと富士山頂まで登ったという。
それってすごいことじゃん!もっと自慢しようよ!!
これこそ「富士山頂に登りました」クッキーでええんちゃうのん??
なんでそこのおみやげが“なんとかショコラクッキー”なのよー?
分かってない。全然分かってない。

ちょっとコジャレてるけど馴染みのないおみやげよりも
誰もが知ってる定番をもらう方が私はうれしい。
北海道なら「白い恋人」、仙台なら「萩の月」、鎌倉なら「鳩サブレー」などなど。
だって、定番はやっぱりおいしいんだもん!
定番のおみやげをいただくことで日本全国の名物を知ることができる。
梅が枝餅、陣太鼓、ゆかり煎餅、信玄餅、たまにもらうとホントにうれしい。

私は旅と食が好きなので、こういうことに絶対手を抜けないのだ。
しかも“食わせん坊”なので、自分が気にいったものを食べてもらい
喜んでもらうことに最高の喜びを感じるので
たとえ会社への義理のおみやげでもとことん吟味する。
だたしおこづかいの許す限りで、だけど(笑)。

前に関西旅行のおみやげに「そばめしせんべい」を買ったときのこと。
当時私は人数の多い会社に勤めており
できるだけコストパフォーマンスが良くてインパクトのあるものを…と
神戸のB級グルメをおせんべいにしたものを選んだ。
当時東京ではまだそばめし自体の認知度が低かったため逆に興味を引いたらしく
そばめしの説明書が社内を飛び交い、普段会話することのない上司にまで興味を持っていただいた。
こういうのはウケてなんぼ。「してやったり!」とガッツポーズをとった。
そしておみやげとは決して値段だけじゃないんだと悟った。

自分の楽しかった旅の思い出を
相手にも楽しんでもらえるコミュニケーション・ツール、
それが旅のおみやげなのではないだろうか。

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