2009/06/30

父の命日に寄せて

ここに1枚の古い写真がある。
ちいさな男の子が母親に手を引かれて新橋の町を歩いている写真である。
帽子をかぶり、丸い襟にポンポンがついたカーディガン、半ズボンをはいた可愛らしい男の子が、モダンな縞の着物を着たお母さんに手を引かれて歩いている。
その後ろには半纏を着た職人さんや、学制帽をかぶった書生さんの姿。
昭和10年代を思うと、その子がいかにオシャレで裕福な家庭に育ったのかが分かる。

男の子は、その後小学校1年生の時に母を亡くした。
遠足から帰って来たら、母の死を知らされたそうだ。
実は前日の夜にすでに亡くなっていたのだが
楽しみにしている遠足を休ませたくなかった祖父母の配慮により、男の子には知らされなかった。

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ここに1枚の古い写真がある。
メガネをかけた若々しい青年が
まんまるな顔にりんごのようなほっぺの女の子を
おぶり紐で背中にしばって自転車に乗っている写真である。
その青年も女の子も満面の笑顔に満ちていて、幸せそのものだ。
背中におぶった女の子のことが可愛くて仕方がない様子が伝わって来る。

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ここに1枚の未来の写真がある。
父を亡くしてメソメソしているりんごのほっぺの女の子が
希望に満ちあふれた人生を謳歌している写真である。
父もきっとそれを望んでいるはずなのだ。
がんばれ、りんごのほっぺの女の子よ。

2009/06/28

旅行の準備

旅行準備。
まず何はともあれ喪服の捜索。すぐに発見され、アイロンがけ。懸念されていたサイズの変化も無事クリアし、余計な出費も阻止された。

その後いつもの美容室でヘアカット。梅雨でぼわんぼわんの頭をなんとか平常に戻してもらう。

青森も梅雨なので、どうやら法事の日は雨っぽい。
しかも奥入瀬渓流に行く日も雨っぽい。
なので、雨ニモマケズ、痛ムカカトニモ平気なコンフォータブルな靴を求めて、最近オープンしたメレル新宿店へ。
お気に入りすぎて底に穴があいてしまった「ムートピア」の黒を購入。ああ、やっぱりこの靴じゃないとダメだわ〜。

夕方コバラがすいたので、久しぶりに桂花ラーメンふぁんてんでターロー麺。やっぱりおいしひなあ〜♪
脂身はちゃんと残しました。
隣ではバンドの女性ヴォーカルがマネージャーらしき人に相談事をしていた。新宿っぽい。

帰宅後は旅行の荷造り。昔はすっごーく前から荷物を詰めていたのに、最近はすっかり前日モードだなあ。

この3か月、日曜日の楽しみだったドラマ「ぼくの妹」最終回。なんかアッサリした終わり方だったけど、オダギリジョーの困惑したマユゲがキュートなので全部許す(笑)。
長澤まさみちゃんも、千原ジュニアの怪演も、脇を固める役者さんも、どれも面白いいいドラマだった。

さて、明日の現部署最後の仕事が終われば、心はまさかり半島。

2009/06/27

土曜の麹町に異変が!?

明日の定時後、今の部署のみんなが私の「本社出戻り壮行会」を開いてくれることになった。
自分の勝手な都合で異動させてもらったのに、壮行会を開いてくれる優しい同僚に感謝。

仕事の谷間でまったりモードだったので、みんなであれこれ検索しながらお店を決めた。
場所は1度だけランチで行ったオシャレカフェ。うれしい!
同僚が電話で予約してくれたのだが…
「貸し切りだって〜」。

代案として、私が毎日通りかかってる小さなイタリアンに電話。
「また貸し切りだって〜!」。

気をとり直して、ちょっと遠いけどおいしそうなピッツェリアに電話。
「ちょっとお!またまた貸し切りだって〜!!」。

あり得ない! 面白い! 面白すぎる!!
てか、どうなってるんだ土曜日の麹町!
麹町は貸し切りタウン? シスコはロックシティ!?(意味不明)
そんなに私たちに入ってほしくないのか?
何かブラックリストに載ってるのか??
そんなに私たちを別れさせたくないのか???

貸し切りハットトリックで脱力し、さすがの宴会好きの私も代案が浮かばず、当日に持ち越し。
とりあえず、あと何回貸し切りで断られるか楽しみ(笑)。

2009/06/23

交換DVDが来た

Amazonに交換願いをしていたユニコーンのDVDが早速来た!
喜び勇んでDISC 2をPCにセットしたら・・・むむむ、やっぱり再生できない。
ここでYMOのDVDを入れて「YMOだけに再生されるがユニコーンは再結成だから再生はできないのか?」などとツッコんでみるのも良かったが、さすがに2度目となるとこれは何か原因があるのでは?とググってみたら…
「片面2層のDVDは古いPCでは再生できない」
との文字を発見。むむ、怪しい。
パッケージをよーく見ると、DISC 1は1層式なのにDISC 2は2層式ぢゃないですか!
いやだ〜、なんで片方だけ2層式なのよお???

そっかー、だからレンタルで借りた映画のDVDは再生できなかったけどCDは大丈夫だったのね。

やっぱりDVDプレーヤ買うしかないのかなあ…。

2009/06/21

笑顔になれる場所

別冊カドカワのユニコーン特集。マーカーで線を引きたいぐらい良い言葉が満載なのだが、特に印象的だったのが、テッシーのインタビューでのこんな発言。

「ユニコーンをやめてから何が変わったかって、笑わなくなった。笑わせてくれるやつがいなかったから」。

「蘇える勤労ツアー」のDVDで見るテッシーはいつも笑顔(やや半笑い)。
時にはステージでのメンバーの行動が面白すぎて、笑い過ぎでコーラスできないぐらいの時もあるという。
そのおかげで表情筋が鍛えられて、ツアーで毎日おいしいものを食べて体重的には太ったにもかかわらず、顔だけは締まって痩せたのだそう。

なんて最高の職場なんだ!

私にも思い当たるフシが。
ここしばらく、口角が下がりぎみで怖い顔をしていることに気がついた。
アゴが痛いこともあるけれど、そればっかりじゃない気がする。
前にも日記に書いたけど、笑顔やユーモアがある場所は気持ちにゆとりを持たせてくれる。
笑わせてくれるやつがいるかいないかってのはとっても大事。
そして、笑ってくれる(リアクションしてくれる)相手がいればさらに最高。

笑いのある現場は、ユルイ、生温い、なあなあに見えるかもしれないけれど、実は締めるべきところは締めている。
ユニコーンの制作現場も、音に関してはとてもシビアだ。
そういう緊張感があってからこそ緩急の必要性があり、緩む場所があることでうまく心のバランスが取れているのではないだろうか。
オンもオフも緊張してばっかりじゃ、やってられないよね。

「今はメンバー1人1人が好きでしょうがない」
というテッシー。そんなテッシーが好きでしょうがない(笑)。
もちろんテッシー以外のメンバーからもバンドに対する愛がそこかしこに感じられ、インタビューの言葉ひとつひとつがメンバーからバンドに向けてのラブレターのように思え、羨ましく思った。

こんな日はDVDを見て盛り上がろう!と思ったら、悲しいことにDISC 2がエラーになってしまってウチのPCでは再生できない…。DISC 2からが見どころなのにぃ!!ひどいよAmazon〜〜。
交換以来したけど、ちゃんと見られるのは旅行から帰って来てからだなあ。

※追記
Amazonからはこちらから返品する前にすぐに交換品を送ってもらうことになった。太っ腹だなあ、Amazon。

2009/06/20

U¢×UT

ユニクロとユニコーンのコラボTシャツ、ゲットォ!
何種類かあったので悩んだ末、黄色とグレイのポップな柄にした。
レジに行ってお金を払うと、2枚で1980円っておいおい!投げ売り??
ちなみに定価は1500円。すごいな、どういう仕組みになってるんだろ??
なんと、紙袋までユニコーン!思わずニヤケてしまった。
襟元にはオフィシャルTと同じく××のししゅう入り。
「4649」は「ヨロシク」でいいんだよね?

語呂合わせといえば、ユニコーンが広島球場の始球式に出た時、ユニフォームにそれぞれ背番号が入ってたんだけど、阿部Bの「1173(イイナミ)」は分かるとして、民生くんの「082」と川西くんの「0823」はてっきり「おやじ」と「おやじさん」だと思ってたら、広島と呉の市外局番だったのね(笑)。
語呂合わせにしちゃカブってるな〜と思ってたんだ。ちなみにEBIは「14(かずし)」、テッシーは「3623(サムにいさん)」。
阿部Bだけ山形出身だからビジター用の赤いユニフォームだったらしい。細かいなあ。

別冊カドカワ、かなり面白い。メンバー本人のインタビューはもちろん、スタッフの方々の裏話が聞けるのが興味深い。
私たちファンがユニコーンの復活を喜んだように、スタッフさんたちもまた彼等と一緒に仕事ができることがとってもうれしかったんだなあ。だからあんなにすばらしいアルバムやライヴが出来たんだよね。
いろんな人たちに愛されて、ほんとにうらやましい。

2009/06/18

別冊カドカワ、買いました。

別冊カドカワ 総力特集 ユニコーン 2009  カドカワムック (カドカワムック 308)

まるごと1冊ユニコーン。すごい!
インタビュー、読みごたえあります。なんだかますます好きになった。
昔は「オレがオレが!」だったのに、今では「君が君が!」になったとか、言葉はなくても和解はできるとか、大人になるってステキだなと思った。
すごろくがナイス。

ところで、本屋さんで値段を見てびっくり。A5版236頁で、1100円って!!「たっけぇ〜〜〜!!」と思わず叫んでしまった。私も印刷・出版業界に従事するはしくれなのだが、こんなに雑誌が高くてはそりゃあ買わないよね。そりゃあ売れないよね、そりゃあ減給だよね…とヘンなところで現実を突き付けられてションボリ。
でもさ〜、この刷りたてのインクのにおいが安心するのよね〜・・・って私だけか??

6月18日23:59までSony Music Online Japanにてユニコーンのサイトジャックが行われてます。私が行ったさいたまスーパーアリーナのあのビミューだった伝説のコスプレ、動く石川遼の「WAO!」が見れます。イントロの寸劇が長い(笑)。

2009/06/17

あざみ

家の近所に咲いていた、あざみの花。
スコットランドの国花がこんな近所に咲いてるなんて。
よその国から攻められたとき、あざみのとげが敵軍の足を刺したおかげで難を逃れ、それ以来スコットランドの国花になった。
わが町もこの花に護られているみたいで、なんだか安心する。

2009/06/16

U¢!!!!!

あまぞんからDVDがきたーーー!!
客席がたくさん映ってるのがいい。オーディエンスのみんなの笑顔が最高!
待って待って待った末のライブ。あらためて見て、私とおんなじ気持ちで見に来た人がたっくさんいたんだなあって思うと、こんなうれしさを共有できたことがさらにうれしくて、幕が落ちた瞬間、泣いてしまった。

何回も観るぞ!

2009/06/15

青森計画。

駅前の本屋さんで、今月下旬からの青森旅行の計画を立てるために青森のガイドブックと時刻表を買う。時刻表なんて買うの、何年ぶりだろう!
旅行というか、父の一周忌の法要のためなのだが、せっかくだから有休を組み合わせて3泊4日を予定している。
一周忌なのになんだか浮かれているカンジで申し訳ないが、旅行好きだった父もきっと同意してくれているだろう…と都合の良いように解釈。

旅行の計画を立てはじめると居ても立ってもいられず、ついつい先走ってどんどん決めてしまい、計画の楽しみを自ら減らしてしまうセッカチなオレ(笑)。
今日は仕事が開店休業状態だったので、ガイドブックと旅行サイトをくまなくチェックし、行き先を決めてホテルを予約した。

1日目は早朝新幹線で八戸〜下北へ。法事のあとに家族で宿泊するホテルを予約。かけ流しの温泉があるのもポイントだったが、夜景を一望できるラウンジでお酒を飲めるのが決め手だったりする(笑)。

翌日は浅虫温泉の伯母のところをたずね、昼は青森市内で味噌カレー牛乳ラーメン(希望)。
なんだか楽しくなっている私を許したまえ、父よ。

2日目は奥入瀬渓流のリゾートホテル。
当初、バラ焼き(牛肉とタマネギを鉄板で焼いた十和田のローカルフード)を食べるためにそのお店に近い安いホテルに泊まろうと思っていたのだが、その昔北海道の洞爺湖温泉でケチって安旅館にしたおかげでショボい思いをし、こういう人里離れた温泉に泊まるときはケチってはいかんという教訓を思い出した。
ガイドブックに乗っていたステキホテルは少々お高めだったが、検索の末ついに底値を見つけたので、思いきってポチッ。
中学の修学旅行で十和田湖に行く途中にほんのちょっとだけ立ち寄った奥入瀬渓流。緑が清々しい遊歩道を歩く人たちを見て「いつか絶対ここを歩きたい!」と思った、中学生の自分の夢を叶えてあげるべく、ちょっとフンパツしてあげたぜ!中学生のぷるちゃん、大人のぷる姐さんに感謝しろよ!!(笑)
あ、でもケチるなと教えてくれたのも自分だし、奥入瀬がキレイだと思ったのも自分なのよね。
自分に感謝。

3日目は弘前のシティホテル。
ここは朝食に地産地消を取り入れ、地元の納豆が食べられると聞いたらこりゃあ予約しない手はない。
それに、先日の青森ナイトでいただいた「津軽料理遺産」というパンフレットを見ていたら、おいしそうな郷土料理を出してくれるお店が満載で、素食讃歌的には絶対に外せない町であることを確信したのだ。

とりあえず拠点を決めればあとはその日の気分次第。
重ねて言うが、若干ウキウキしている私を許したまえ、父よ。

2009/06/13

しずく

家の前の畑のサトイモの葉っぱに
朝露のしずくが
ころんと乗っかっている。

宝石のように美しくて、儚くて
一生懸命とどまっている姿がかわいくて
毎朝、これを見るのが楽しみなのだ。

サトイモの葉っぱは
蓮の葉みたいな形なので
仏様っぽい有難さも加わる。

ちなみに我が家の隣はお墓なので
そこはかとなく極楽浄土気分(笑)。

2009/06/07

幸宏さんのソロライヴ

6月6日は渋谷AXにて高橋幸宏さんのソロライヴ。
彼のライヴを観るのは実に四半世紀ぶりぐらいなのだけど、春に出たアルバムがとても良いので楽しみにしていた。
立ちっぱなしでの腰痛悪化を懸念して開演時間ぎりぎりに到着したら、会場はドアを開けた瞬間にもう人でぎっしり、隙間に入り込む余裕すらない。
メンバーが登場しても案の定見えなくて、おまけに1曲目は幸宏さんが左後ろのドラムセットに座っていたものだから、さっぱり見えない(笑)。
でもでも1曲目のインスト、すんごくファンキーでかっこ良かった!権藤くんのホーンが入るとまるでザ・クルセイダーズみたい!クロスオーヴァーなグルーヴ感が最高で、演奏をちゃんと見たいっ!と思ったけど、すでに無理。

ほんっとに全然見えなくて、途中やっと人の間からユキ様の姿を確認。アルバム『Page by Page』のジャケと同じハットにメガネ、蝶ネクタイにチョッキ(あえてチョッキと呼びたい!)というスタイル。メンバーもそれに合わせた衣装でとてもステキ。
こんなカッコイイライヴなのにほとんど普段着のようなラフな格好で見に行っていしまった自分が恥ずかしい…。

選曲はほぼ新譜からのもので、もしかしたら往年のヒットナンバーで超盛り上がり!?みたいなのもの期待していたのだが、“今”の彼で勝負しているところがカッコ良いなと思った。

個人的には、ベースのかたのメガネ&クルーカットに胸キュン♪リトル・クリーチャーズのベーシスト 鈴木正人さんだった。あんなに7:3分けが似合う人、久しぶりに見た。名前だけはよく知っているバンドだけど、今度ちゃんと聞いてみようかな。

ゲストの小山田くんのギターもちゃんとこの目で見たかったなあ。演奏が見えない会場が返す返すも残念だった。
幸宏さん、今度はビルボード東京あたりで大人のライヴをお願いします!

2009/06/05

ヨ〜ロヨ〜ロ レヒホ〜♪

クララの遊び相手として呼ばれたはいいけれど
ロッテンマイヤーさんの厳しいしつけのせいで
自分らしさをすっかり取り戻し
都会の水にも合わず
ついには夢遊病ならぬ、かかとの激痛に襲われたハイジことオレ。
しかもロッテンマイヤーさんが複数居た日には
ストレスも倍増するっちゅうねん。

今日、おんじに相談してみたのだが
無事アルムの山に帰れることになりそうだ。
ハイジはやっぱりアルプスの空気の中で
のびのびと育った方が性に合ってるのだ。

離れてみて分かったけど
おんじのきびしさも愛情あってのこと。
それに、前はそんなに話さなかった人たちとも
仲良くなれる気がしている。

こんな日にはもう、ヨーデルを歌わずにはいられない!

2009/06/02

私の好きな場所

今日は朝からウキウキしていた。
ここ最近、通勤の苦痛である足の痛みも心なしか和らぎ
いつもは重い足取りも今日は不思議と軽やかだった。

いざそこへたどり着くと、迎えてくれる馴染みの顔。

久しぶりに会う私に、みんないろいろ話しかけてくれる。
気負っていた気持ちがほっこりほぐれ
ついつい弱音を吐いてしまったのだが
「バカ野郎!甘ったれるな!!」と怒られるかと思ったら
返って来た言葉は意外なものだった。

「戻ってくれば? わりと本気で」。

意外だけど、私が一番言われたかった一言だったものだから
今まで頑張って止めていた堰がドドドドーッと崩れてしまった。

なんだかさ、
クサナギくんの気持ちがすごく分かるよ。

たくさんの人が声をかけてくれる
そこにあるのは笑顔や、穏やかな会話や、ユーモア。
あたたかくて安らぎのある空間。

私の好きな場所。
私はここに戻るべきだと、今日、確信した。

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