2008/09/06

ムルソーと腸詰め

昼下がり、『異邦人』を読み始める。
主人公のムルソーのママンが亡くなり、あずけていた田舎の養老院へ行って葬儀を行うオープニング。フランスの田舎町の風景や、養老院の人間たちの描写が細かく描かれており、引き込まれる。初版が昭和29年なので、翻訳が古めかしいのも好きだ。
「ミルク・コーヒー」はおそらくカフェオレのことだろうな。

が、どうにもこうにも眠い!
1ページ読んではウトウト、はたと起きて少し戻って読んではまたウトウト…全然進まねえ!話が頭に入らねえ!!
気が付くともう夕方。3時間も爆睡するなんて寝不足にもほどがある。

夜になり気を取り直して再び読み進めると、これが面白い!テレビの雑音もかまわず、1時間で1/3を読んでしまった。
ムルソーがアパートの隣人に誘われて彼の部屋で食事をするのだが、そのメニューが「腸詰めとブドウ酒」。昭和29年にソーセージやワインといった言葉は普及していなかったのだろう。

腸詰めとブドウ酒、腸詰めとブドウ酒…頭の中はもう腸詰めとブドウ酒でいっぱいになってしまったので、近所のスーパーに買い出しに出かけた。
外では眩しいほどの雷光、遠雷。
公園では少女たちが花火をしている。

まだ夏に間に合いそうだ。

2 件のコメント:

achiko さんのコメント...

『異邦人』、私も好きです!
映画化されていたのですね。
私も探してみます ^^

ぷるみえ さんのコメント...

退廃的でニヒルなムードの一方で、ムルソーの恋人マリィの健康的な美しさと、始終たたえている頬笑みがこの小説の印象をやわらげてくれていると思います。
マリィを「気狂いピエロ」のアンナ・カリーナが演じているというのでますます観てみたくなりました。
世界一のデカダン野郎・ヴィスコンティがどんな映像にしたかをぜひ確かめてみたいですね。

rakuten