2008/09/07

普通の日曜日

引きこもりの週末、ごろごろしながら異邦人を読了。
ムルソーの孤独な魂に共鳴した。
社会のモラルから外された「異邦人」が、死刑になる直前に初めて「世界の優しい無関心に心を開く」という、救いのないハッピーエンドに泣く。
夏に間に合って良かった。

調べるとビスコンティが映画化しているではないか!これは観なくては!!と近所のレンタルショップに駆け込んだが、何度見てもない!昔置いてあった名画のVHSが、すっかりDVDにとって代わってしまったことに嘆き、この店にはもう来ないだろうと確信した。
ラブロマンスの棚に、間違っても「イージーライダー」や「ヴァージン・スーサイズ」を置くような店に、私が観たい映画などない。

楽天のレンタルが初回無料だというので登録してみたが、なんとこちらにも「異邦人」がない!
何を借りてもタダだから登録したついでに好きなものを借りようと思ってみたが、私が観たい・聞きたいものは全くない。こんなにたくさんのタイトルがあるというのに!

最近ずっと思っていた「普通って何?」という疑問が再び頭をかすめる。

きっと普通とは、最新の人気DVDを予約待ちして借り、ラブロマンスの棚に「イージーライダー」があっても気に止めない人たちのことなのだと思う。
そう思うと、私も異邦人以外の何者でもない。

どうやらDVD化すらされてないみたい。
嗚呼、観たいよマストロヤンニのムルソー…。

2 件のコメント:

だまかな さんのコメント...

「イージーライダー」、どう間違えればラブロマンスになるんでしょうね。まあ、一種のロマンはあるでしょうけど、それにしても。
「異邦人」、かなり若い時に読みましたが、当時は未消化のままわかったつもりで居たような。歳を重ねてから読んでみると、また印象が違うんだろうな。

ぷるみえ さんのコメント...

よくCDショップや本屋で商品の位置を直したりしてるんですけど(笑)さすがにこれはひどい!
「おすすめコーナー」に置いてくれば良かったな。

「異邦人」は読まずに来ていましたが、タイミング的にぴったりだったみたいです。風景や人々の描写が細かくて、映像が浮かぶのがとにかく美しいんです。
20代前半に観た「気狂いピエロ」がよく解らなかったけど、20代後半に見て「なんてポエティックな映画なんだ!」って思った、あの時の感情に似ています。

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